■ 「週末の日常」 木城 昭義さん・有里子さん

【 季刊誌50号記念企画「あの人は今・・・」 No.4 週末の日常 木城 昭義さん・有里子さん】

金曜日。東京での仕事を終えて、原村の山小屋到着が22時。妻が車から荷物を山小屋に運び込んでいる間に、ストーブの準備。焚きつけ、木っ端、小枝、太めの枝、薪をセットして焚きつけに火をつければ、後はアンコールにお任せ。火入れまで、たかだか3分。これで小淵沢の温泉に間に合いそう。

温泉から帰ると、部屋はホッコリ暖かく、ビールで乾杯。太めの薪をくべて就寝。ストーブの前は、朝まで犬たちが占領する。朝起きれば山小屋は床まで温まっていて、厳寒期でも幸せな気分。散歩から帰ると、ストーブのグリドルに置いた鍋の味噌汁がいい感じ。早速、アンコールの熾き火で自家製アジの干物を焼き、土鍋で炊いたご飯で朝食。

さて、午前中は買い物と薪割りかな。買い物帰りにストーブハウスでコーヒーもいいかも。

我が家の薪は60%がアカマツ、30%がカラマツ。よって、薪割りは広葉樹相手のようにはいかない。しかし、狙い通りのポイントに斧を打ちおろせるようになってからは、さらに面白みが増してきた。そもそも、それぞれ個性的な玉割りのどこが斧の狙いどころか、自然とわかるようになったこと自体が面白い。重さの違う大斧2本を玉割りのタイプによって使い分ける。木材の種類、太さ、長さ、乾燥具合、そしてマツ材では「ふし」の状況が重要だ。副産物の木っ端は重宝するなぁ。枝は中斧とハンドアックスで。正直、もっと割りたい。

樅の湯でさっぱりした後は、まず、妻とビール。このあたりから、アンコールの上が賑やかになる。グランマケトルのお湯で小松菜のおひたしを作る。日本酒のつまみにメバルの煮つけ、野菜の煮物。これらの鍋のとなりのダッチオーブンは、そろそろ豚の角煮が、、、

スタッフからのコメント

木城夫妻には2004年1月に発刊した24号に現在と同じコラム形式にてお話をいただきました。
そのコラムには土地探しから原村にログハウスが建つまでの話が掲載されています・・・と言いながらもなかなか土地は決まらない最中、同年3月(2ヶ月後)に斧を購入し薪作りを始め、翌月には当社のイベントで薪ストーブの魅力にどっぷりと浸かり、薪ストーブ導入に向けて着々と話が進んでいきました。やはりそれでも土地が決まらないっ!という状況だった事は今でも「無計画な話」・・・いえいえ「計画的な薪作りとストーブ設置の話」として語り継がれています。(笑)
今も尚、週末のログハウスでの生活をめいいっぱい謳歌しているご夫妻です。。