■ 薪ストーブとの出会い(岡本 捷也 さん)

前々から蓼科の山荘に薪ストーブが欲しいと思っていました。薪ストーブがない山荘生活というのは、何かが欠けているように思えていたのです。蓼科に山荘を構えたのは、今から40年ほど前になります。
北欧にしばらく滞在していた私達は、彼の地に似た蓼科の環境に懐かしさを感じ、ここに土地を求めることとしました。

冬、静寂のなかで暖炉の前に座って時を過ごす・・・雪景色の中の暖炉の火は人の心を暖かくし、北欧の生活を思い起こさせてくれる。こういう生活は、現役の時代にはなかなか叶わぬ思いでしたが、いよいよ仕事から身を引き、自由な時間を過ごせるようになると、往年の夢が現実味を帯びて来ました。こういったわけで、薪ストーブの設置を考えはじめた折、ご近所の方からストーブハウスを紹介され、立寄ってみることしました。

手入れの面倒さや灰の始末などを考えてか、はじめはあまり乗り気でなかった家族も、しだいに昔からの私の憧れを理解してくれるようになりました。

ところが、薪ストーブの機種の選定というのは思ったほど簡単ではなく、考えている二階のリビングに設置するには、出来るだけ軽いものが望ましい。しかし重厚さも欲しい、まわりの家具や壁面とのバランスも考えデザインを選び、位置も決めなければならない。

家族でいろいろと議論・検討を重ね紆余曲折を経て、最終的にJOTUL(F162)に決めました。黒い鋳物の重厚さ、シンプルでスマートなデザインがその理由です。縦型ストーブと煙道のラインが吹き抜けの高い天井に良くマッチしたと思います。
昨秋に工事を始め、今冬いよいよ、はじめて火を入れ実際に使いはじめてみると、それまで考えていなかった嬉しい発見もありました。

当初は、薪ストーブには、どちらかと言うと雰囲気的な意味を求め、暖房能力にはあまり期待していませんでした。暖房の主役は、従来からあった石油ストーブでと考えていました。しかし、このノルウェー製の薪ストーブの暖房能力は期待以上で、厳冬を除けば石油ストーブなしで部屋が十分暖まりそうです。
また、このストーブではオーロラフレームと呼ばれる美しい幻想的な炎を楽しめることも分かりました。煙突が出来た家の外観もいかにも山荘らしくなり、家族にも大変好評です。

これからは、JOTUL(F162)は、私たちの冬の山荘生活に切っても切れないものになっていくことでしょう。アドバイスを下さり、またいろいろと無理を聞いて下さった望月さんに感謝致します。

スタッフからのコメント

機種や設置位置を含めたプラン等、提案と言うよりは一緒に考えながら出来たような気がします。私もいろいろと発見もあり勉強になりました。こちらこそ感謝しております。ストーブの事、何でも聞いてくださいね。
(望月)