■ 僕はずっと前から薪ストーブが欲しかった(高柳 裕子 さん)

我家に薪ストーブがやって来たのは、5年前の事でした。
夫が自分の還暦の記念に薪ストーブを入れたいと言い出したのです。
えーそんな話、 聞いた事あっかたなーと半信半疑な気持ちで「そうねー、別荘買ったらね。」なんて私は話を合わせていました。

ところが、その年の夏。毎年夏休みに10日間ほど借りている富士見の山の家(友人の別荘)に行った時、「原村にストーブハウスっていうお店があるみたいよ。ちょっと行ってみる?」とストーブより、可愛い雑貨目当てで私が提案して初めてお店に行く事にしました。まさかそこで薪ストーブを購入する事になるとは思いもせずに。

原村のストーブハウスはドーム型の可愛い建物で八ヶ岳が一番良く見える場所にありました。
そこで夫は薪ストーブに出会ってしまったのです。さりげないけれど積極的に説明する吉川さんの薪ストーブ愛に押され、「一度、家に入れられるか見に行きましょう。」という話から薪ストーブは我が家にやって来てしまいました。
夫は背面のレンガ積みも床の台も全部自分で張りました。それはそれは楽しそうに作業をし、プロの仕事みたいだと自画自賛して完成。

問題の薪は、知り合いの植木屋さんや大工さん、椎茸のほだ木、倒れた栗の木などあらゆるところから集め(そのために小型トラックを購入)、薪小屋も自分で作り休日は薪割りに勤しんでいます。
狭い庭は薪置き場になりつつあります。

薪ストーブはログハウスの別荘の中にあるべき物であって、こんな東京の外れの町中の住居には似合わないものと思っていたのに、そのやわらかな暖かさに私も魅了されてしまいました。

冬が好きな夫は、薪ストーブが使える冬を以前より待ちこがれるようになり、寒がりで冬が苦手だった私を寒さ知らずにしました。
「僕はずっと前から薪ストーブが欲しかった。」
この言葉でスタートした薪ストーブ生活は心まで暖かくしてくれています。

スタッフからのコメント

トレードマークの口髭がお似合いのご主人と、いつも笑顔で明るいパワフル奥様です。最近のもっぱらの話題は自家製の燻製ですね。先日頂いたスモークサーモンは絶品でした!図々しいですが…次回の燻製も楽しみにしています。
(中野)